―ねぇ、君は誰?

「僕は僕だよ。他の誰でもない僕なんだ。」
 
―なんでそんな所にいるの?

「僕がここにいるのは、僕がここに「存在している」からさ。」
 
―それじゃ私はここに居ていいの?私は自分の存在に自信が持てない。

「それは自分で決めることじゃないかな?自分がそこに存在していたいと思うなら居ればいいし、逆ならその然り。で、自分の存在に自信が持てないってどういうことだい?」
 
―誰かに必要とされたい、その空間に必要不可欠の存在になりたいの。でも誰にも必要とされていない私には、存在価値するは無い。

「それは利用されたいって訳じゃないよね?自分の存在理由を求めてるんだよね?」
 
―うん。たぶんだけど・・・。

「僕はそんなの必要ないから考えたことないけどさ、お喋りするだけでも楽しいってことあるよね?それってさ、相手も同じでしょ。お互い楽しい思いをするのって、それだけで十分価値あると思うよ。」
 
―私、面白い話なんて出来ない・・・。

「・・・下ネタもダメ?」
 
―・・・・うん。

「一発ギャグも無理?」

がちょ〜ん

「(即)ごめん。」

―いえ、こちらこそ無理言って・・・。

「まぁ、不器用な人は不器用な人なりに頑張るしかないね。」

―はい、がんばってみます。

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